Kawasaki KT250
ホンダとヤマハがトライアルに参入すれば日本の四大メーカーのひとつカワサキも黙ってはいなかった。
1965,67,69年のトライアル世界チャンピオンであるドン・スミス(英)と1972年に契約してプロトタイプの開発に着手。
1974年、主に輸出用としてこの250ccタイプが発売された。(これは奇しくも
>>89スズキRL250と同年)
日本の競技では、75年から国内4メーカーがトライアル車を揃え、
ホンダはTL、ヤマハTY、スズキRL、そしてカワサキKTによる四つ巴に。
カワサキでは山本隆、加藤文博がワークスライダーとして活躍し、当時国内で一番権威のある大会「関東トライアル」で
75年にKTを駆る加藤選手はチャンピオンになっている。
なお亀岡トライアルランドの代表である森氏によれば、
「当時はKTを乗りにくいと感じていたにもかかわらず、現在乗ってみると乗りやすいという不思議なバイク」との事。
(マシンの特性が当時の平均値より今日的だったりとか??)
またデザイン的には、燃料タンクがサイドカバーにくい込む様に組み合わさるという構成が本車特有なものという気がする。
2スト単気筒246ccで最高出力16ps、車重96kg、日本ではコンペ専用モデルとして販売され価格は29万5000円。(前年の500SSマッハIIIは32万円)
カワサキで唯一のトライアルモデルだが、販売は74年の1年限りと生産台数は極めて少なく、現存車はかなりのレア物件となっている。
(ネットで見かけた御一人は保安部品を後付けして趣味トライアルやプチツーを楽しまれていた)
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